【600万再生】マッドハニーハンターの取材動画を解説してみた

スリープハニー(sleep honey)
マッドハニーとは?

そもそもマッドハニーとはネパール、インド、ブータンなどのヒマラヤ山岳地帯に生息するヒマラヤオオミツバチから作られるはちみつのことで、はちみつを作る際に採取するツツジの花の毒成分、グラヤノトキシンが向精神作用を発揮し、マッドハニーを食べた人を楽しくさせる。

最近YouTubeである動画を見つけた。

最近有名になりつつあるマッドハニー、それを採取することで生計を立てている民族、通称マッドハニーハンターを取材した動画だ。
今回はその取材動画についていろいろと解説していこうと思う。

                   ~冒頭~
蜂蜜採りは危険な仕事だ

マッドハニーを作るヒマラヤオオミツバチの巣は断崖にあるため、強く勇敢で健康な者しか務まらない。

栄養は豊富だが陶酔作用があるので取り過ぎは良くない。

たった数滴だけでも人を酔わせる。

始まり


この動画の舞台はネパールにあるヒマラヤ山脈のアンナブルナ山群にあるタロ・チプラ村。この場所でリポーターの男性がネパールの山岳民族『グルン族』に会いに行く所から始まる。

リポーター
グルン族は年に2回崖に上ってはちみつを採取する世界最古の方法。春に採れるはちみつはシャクナゲ(ツツジの1種)の花粉が豊富で幻覚作用があるらしい!
リポーター
具体的な作用や用途は不明だが、グルン族の蜂蜜採りに参加して実際に試してみたい。
狙いは陶酔作用のあるマッドハニー、シャクナゲが持つ中毒物質を豊富に含む天然のはちみつだ!

村に到着

村に到着したリポーターはその村の住民に歌や踊り、お酒などで歓迎された後その村の長に蜂蜜採りを続けてきた理由について質問した。

リポーター
この村がマッドハニーを採り続けてきたのはなぜですか?
私たちの先祖は自分たちで食べるためにマッドハニーをを採取してきた。
彼らが続けてきた習慣を途中で辞めたくない。
マッドハニーは薬としても使えるだから危険でも続けてきた。
リポーター
この時期に採れるマッドハニーに特徴はありますか?
この時期の蜂蜜は栄養が豊富だが陶酔作用がある
摂取すると血管が収縮したような感じになる。だから取り過ぎは良くない。

日が暮れるとニワトリを崖の神に捧げ宗教的な儀式を行い蜂蜜採りの安全を祈った。

蜂蜜採取開始

次の日、山頂に上るとすでに蜂が飛び回っていた。
どこもかしこも蜂だらけで、カメラマンが早速背中を刺されていた。

リポーター
今年は豊作になりそうですか?
きっとなる、今年はすでに2回刺された。蜂が襲ってくる年は豊作なんだ!
マッドハニーをスプーン1杯お茶に入れて1日2回飲む。そうすると健康になれるんだ!

割いた竹で編んだ縄と横木で作った梯子を崖から垂らす。木に生えている葉っぱ切り落として回収し、崖の上とふもとで燃やし蜂を燻り出す。

葉っぱを切り落とす住民達の手を見ると異様に腫れている。皆蜂に刺されたのだ。しかも、一か所ではなく何か所も。

マッドハニー採りはスポーツと似ている。役割やポジションが決まっていて、マッドハニーという共通の目的に向かってみんなで突き進む。
昔から続く習慣にはスピリチュアルな面もあり。マッドハニー採りはスポーツと神聖な行事の中間点にある。

リポーター
初めて採取に出るときはどれくらいの訓練をしたのですか?
マッドハニーハンター隊長
訓練なんてしない。ぶっつけ本番だ。
マッドハニーハンター隊長
多少は不安になるが怖がってはいけない。最初は怖いがじきに慣れる。
マッドハニーハンター隊長
この仕事は誰かにやらされるわけでも面白いわけでもない。尊敬される仕事だからやっている。

張り出しの下にある巣はチームで連携する。
一人が巣を切り落とし、もう一人がカゴで受け取る。

採取した蜂の巣をシートにあけて分別する。蜂の子が蜜を吸いつくした巣もあるからだ。

ここでたっぷりと蜜を含んだ巣を厳選したら、藁で編んだカゴに入れてろ過する。バケツにたまったものが完成品だ。

年をとったマッドハニーハンターは崖を上ることができないその代わり若手や子供の指導にあたり、様々な技術を伝授する。そうすることでこのこのマッドハニーの伝統は受け継がれているのだ。

実食


「味見してみよう」住民から蜜蠟を手渡されリポーターは蜂蜜を試食してみることになる。

リポーター
甘くておいしい!・・・おかわりしていい?

よほどおいしかったのかリポーターは蜂蜜をおかわりすることに。

リポーター2
あまり食べ過ぎたくない、ハイになり過ぎてしまう。
住民
もう少し?
リポーター
じゃあ、あと少しだけ笑笑

リポーターは美味しすぎて2回もおかわりをしてしまっていた。

リポーター
店頭で売られているはちみつはただ甘いだけ。この濃厚で深い味わいや香ばしさはない。

リポーター
喉が焼ける感じがするけど心地よくて薬みたいだ。

しばらくするとリポーターはにいい気分になってくる。

リポーター
いい気分になってきた。ジョイントをふかしたときみたいだ。
リポーター
そんなに強力じゃなく、ちょっとしたほろ酔い気分だこうやって話しているうちにどんどん効いてきた。
リポーター
ドゥルガ(住民の名前)は完全に酔ってる。ずっとニヤニヤしている。
断崖で採れたただの蜂蜜でハイになれるなんて最高だ!!!

村へ帰還


頂上でしばらくマッドハニーを楽しんだ後村に帰り、村の青年にも話を聞いた。

リポーター
マッドハニーでもハシシと同じくらいハイになれますか?
村の青年
程度は同じだがハシシは効き目がゆっくりでマッドハニーは足元に来る
初心者には持ち上げられて落とされるような感覚を味わう
リポーター
マッドハニー採りは古くから続く伝統ですよね?
世界中の人にマッドハニーがどのようなものか知ってほしくないですか?
村の青年
ここはとても美しい村だ。崖には蜂が生息し、他では味わえない貴重な蜂蜜が採れる。
マッドハニー採りの存在をもっと知ってもらいたい。

グルン族にとってマッドハニーは大切な自然の恵みだ。
生活に深く根ざし、単なる薬、精神活性物質、神聖さを超越する

まとめ


マッドハニー採りを終え、村の皆と別れを告げた後、まとめとして動画の最後にマッドハニーを食べた感想をこう語っていた。

リポーター
意識がもうろうとしているけどいい気分だ。筋肉痛の塗薬みたいに熱いけど冷たい。マジックマッシュルームを食べた時と似ている。

1グラム半か2グラムくらい食べるとあごが動かなくなったり、筋肉がこわばったりする。

解放感と圧迫感が同時に来る。

もう限界だ、説明できない!

リポーター
マッドハニーはいい!マッドハニー最高!!!